(※この記事は2016年11月11日に更新されました)
「サイエンスダイエットを買おうか迷っている」
「実際のところサイエンスダイエットってどうなの?」
そんな飼い主さんに向けて、この記事ではサイエンスダイエットの評判をまとめています
原材料や成分も徹底分析しているので、是非参考にしてみてください
※この記事ではサイエンスダイエットの「成犬用小粒タイプ」を対象としています
サイエンスダイエットの基本情報
対象 | 全犬種 |
販売価格 | 2150円(3kg) |
1kgあたりの価格 | 716円 |
※価格はAmazonを参照
サイエンスダイエットは、日本ヒルズ・コルゲート社を代表するドッグフード。
動物病院で薦められることも多い知名度のあるドッグフードです。
“愛犬にとって理想的な栄養バランスを実現したドッグフード”ということですが、果たしてその中身はどうなっているのか。
今回もワタクシ犬飼が辛口で評価していきます。
原材料を徹底分析!
(気になるポイントは赤字にしています)
トリ肉(チキン、ターキー)、トウモロコシ、小麦、米、動物性油脂、トリ肉エキス、植物性油脂、亜麻仁、ポークエキス、トマト、柑橘類、ブドウ、ホウレンソウ、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、 B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、 ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
主原料にはトリ肉とトウモロコシ、小麦を使用。
お肉メインという点は評価できますが、トウモロコシや小麦といった穀物を主原料にしているのがマズイですよね。
穀物は犬にとって消化が悪く、アレルギーの原因になりやすいことでも知られています。
とりわけトウモロコシと小麦はアレルギーになりやすいので、この点は大きなマイナスです。
また、原材料のなかに
- トリ肉エキス
- ポークエキス
といった、一般的には避けるべき表記があるのも不安要素です。
○○ミールや○○エキスといった表記は、動物の死骸やひづめなどをゴチャ混ぜにしたものである可能性が高いものです。
少なくとも良質なドッグフードではこういった表記はしないので、この点もマイナスです。
あと・・・原材料にブドウが使われているのはどうなんでしょうね。
(ブドウは犬が食べてはいけない代表的な食材です)
原材料は・・・不安だらけだと?
メリットもしっかり伝えたいんだけどね・・・肩を持つ部分がありません
穀物がダメなのは分かります
だけど、○○エキスについては不透明なだけで、危険だと断言できないのでは?
○○エキスって、中身がよく分からないよね?
パッと見ではさっぱりわかりません
本当に良い原材料を使っていれば、明記したほうがメリットになるよね?
なるほど・・・曖昧な表記にも理由があるってことか
(例)原材料を明記したモグワンドッグフード
チキン&サーモン53%(チキン生肉20%、生サーモン11%、乾燥チキン11%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)、サツマイモ、豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ミネラル、ビタミン、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、ダンデライオン、トマト、ジンジャー、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、MSM&コンドロイチン
※原材料はいずれもヒトが食べられる食材で、不透明な表記は一切ありません。
成分値について
粗タンパク質 | 21.0% |
粗脂肪 | 13.0% |
粗繊維 | 3.0% |
粗灰分 | 6.5% |
水分 | 10.0% |
保証成分値についても、やや不安が残ります。
サイエンスダイエットは粗タンパク質21.0%にとどまっています(粗タンパク質は22.0%以上が理想的)
また、サイエンスダイエットのタンパク質は、トウモロコシや小麦などの植物性タンパク質に由来するところも大きいと考えられます。
穀物は犬にとって必要のないものなので、栄養満点とは程遠いと言わざるを得ません・・・
たしかに・・・今まで見てきたドッグフードとは全然違います
あんまり正直に書くと怒られちゃいそうだけど、安価な粗悪ドッグフードとほとんど変わらないね
じゃあさ、なんでこんなにも知名度があるの?
サイエンスダイエットの知名度が高い理由
サイエンスダイエットはよく動物病院で薦められるドッグフードです。
誰だって獣医さんにオススメされると、「良いドッグフードなのかな?」と思ってしまいますよね。
しかし、これは“大人の事情”以外のなにものでもありません。
メーカーだって動物病院に「ドッグフードを置かせてくれ!」と営業にいきますし、売れれば病院側にもマージン(報酬)が入ります。
これは私がペットフード業界で学んだ“社会の厳しさ”ともいえる一面です。
こうしたマーケティングの影響でドッグフード自体の価格が上がるのにも納得できません・・・どうせなら原材料にお金をかけてほしいものです。
※ちなみにロイヤル〇ナンやユーカ〇バも同様です
サイエンスダイエットの評判・口コミ
食いつきが良いとのCMがあったので購入しました。
使った感想としてはまあまあです。ワンコたちも夢中になる程ではありません。
うちのワンコたちは喜んで食べています!食いつきも抜群です!
現役の獣医師です。ロイヤルカナンだとかアイムスを推薦する獣医さんはハッキリいって無能です
2003年アメリカの公正なフード雑誌の調査で「最も推奨しないフード」としてサイエンスダイエットが選ばれています。このフード雑誌は「the whole dog journal」といいます。
口コミを全体的にみると、むしろ厳しい意見のほうが多かった印象です。
世界的に有名なドッグフードの格付け雑誌「the whole dog journal」でも悪い意味で取り上げられた過去があるようですね。
まとめ
総合評価 ★☆☆☆☆
良い点
- お肉をメインに使用している
- 値段が安い
悪い点
- アレルギー性の高い穀物を使用
- ○○エキスなどの不透明な原材料
- ブドウ、ビートパルプが含まれる
- 口コミが良くない
総合評価は★1つです。私からは決してオススメすることはできません。
こんなことを書くとメーカーさんに怒られるかもしれませんが・・・ほかに良いドッグフードはたくさんありますよ(^^;
あぁ・・・またメーカーさんに怒られちゃいそうだな
大丈夫だ!よく言ったぞ、犬飼!
ありがとう(泣)
よし、今日は飲みに行くか!
先生のおごりだからイヤだ