ここでは、トイプードルがなりやすい脂漏症の予防法についてまとめています。
予防のためにできることはたくさんあるので、是非参考にしてみてください^^
それでは今日もトイくんと一緒に学んでいきましょう!
今日は脂漏症の予防法について学んでいこうね!
ボク、予防だいすきーっ!
予防するためには、まず原因をおさらいしておこうね!
※脂漏性皮膚炎の症状や原因の記事から来られた方は、予防法の項目からご覧ください
トイプードルが気をつけたい脂漏症の原因
脂漏症は、皮膚に住んでいるマラセチア酵母が病原化することで起こる皮膚炎です。
発症の主な原因は以下の通りです。
- 遺伝によるもの
- 皮膚の異常
- 食生活の乱れ
- アレルギーによるもの
これら4つのうち、遺伝によるものはどうしても予防することができません。
しかし、それ以外の3つは我々飼い主の手で発症のリスクを大幅に軽減することができます。
遺伝によるもの
脂漏症を発症する犬種には偏りが見られるため、遺伝が原因に関係していると考えられています。
悲しいことに、どのサイトや書籍を見ても、好発犬種にはトイプードルの名前が挙がっています。
しかし、遺伝が原因の場合は、どうしても手が及ばない部分もあります。
そのため、治療のメインは症状の改善やコントロールとなります(非常に悔しい部分です>_<)
皮膚の異常
皮膚のバリア機能が低下すると、細菌も侵入しやすくなり、それだけ脂漏症を発症しやすくなります。
しかし、皮膚のコンディションは我々の手である程度管理することができますよね。
皮膚の免疫力を高める、皮膚を丈夫にする
こうしたことで、脂漏症のリスクも軽減することができます^^
食生活の乱れ
栄養の偏りも脂漏症に関係していると言われています。
したがって、ワンちゃんが毎日口にするドッグフードを見直すということも、脂漏症の予防につながるポイントです^^
アレルギーによるもの
脂漏症を発症する以前に、アレルギーを発症している子が多いことも分かっています。
そのため、アレルギーを防ぐことも脂漏症の予防につながると考えられています。
アトピー性皮膚炎(アレルギー)の予防法でも書いたように、アレルギーを予防するために我々飼い主にできることはたくさんあります。
脂漏症を予防するためにも、できることは全てしてあげたいものですよね^^
遺伝は難しいけど、ほかの原因は予防できる・・・ふむふむ。
脂漏症のリスクを抑えるために、おウチでできることもたくさんあるんだよ
へぇ~、なんだか予防できそうな気がしてきたぁー!
脂漏症の予防法
脂漏症を予防するために、私たちにできることは以下の3つです。
- 皮膚のバリア機能を低下させない
- 食生活を見直す
- アレルギーを防ぐ
それでは実際にどうすればいいのか?この点について詳しく見ていきましょう。
皮膚のバリア機能を低下させない
皮膚のバリア機能が低下する原因のなかでも、特に多いのは“乾燥”です。
これは我々ヒトの場合も同じで、乾燥肌は痒みや肌荒れにつながりますよね。
引用元:花王 犬のスキンケア学
上の図を見ると分かりやすいのですが、皮膚の角質層というのは
- 細菌やウィルスなどの外部刺激から肌を守る
- 肌の水分を保つ
といったうえでは、非常に重要な組織です。
しかし、犬の角層の厚さはヒトのおよそ1/3程度しかありません。
そのため、ちょっとした乾燥でも肌が傷つきやすいのが特徴です。
それでは愛犬の乾燥肌を防ぐためにはどうすればいいのでしょう?
定期的なシャンプーと日々のブラッシング
肌を保湿するために最も効果的な方法は、定期的なシャンプーです。
すでに実践されていると思いますが、トイプードルの場合は月に1~2回のシャンプーは必須です!
また、日々のブラッシングも皮膚のコンディションを維持するためには重要です。
被毛には肌を保護する働きがあるため、ゴミやホコリが被毛に溜まっていると、肌を保湿することもできなくなってしまうんですね(・・;)
逆に、日々のブラッシングをしっかりしていれば、脂漏症のリスクも大きく軽減することができるはずです^^
部屋の湿度を管理しよう
部屋の空気が乾燥していると、それだけ皮膚も乾燥しやすくなります。
そのため、部屋の湿度を55~60%に保つことも大切です。
※55~60%という数字は犬にとってベストと言われ、感染を引き起こすダニの活動も鈍くなると言われています
トイくんはシャンプーが好きかな?
だいすきー!あと、ブラッシングも好きだよ!
それは良いことだね!飼い主さんと楽しみながら予防できるね!
食生活を見直そう
栄養に偏りがあると、それだけ免疫力も下がり、脂漏症になりやすくなります。
特に脂漏症の予防で気をつけたいのは、“ドッグフードに含まれる脂”です。
脂漏症をもう少し細かく分類すると、
- ギトギトした脂っぽいフケが出るもの(脂性)
- カサカサした乾いたフケが出るもの(乾性)
の2つに分けられます。
毎日のドッグフードから摂取する脂が多いと脂性脂漏症に、脂が少なすぎると乾性脂漏症に拍車をかけることになります。
ドッグフードの脂は多すぎてもダメ・少なすぎてもダメなんですね。
そのため、ドッグフードを選ぶ際は脂質が8~18%程度のものにするのがオススメです。
※脂質の量はパッケージに記載されている“粗脂質”を見ましょう
また、ドッグフードの脂は、ワンちゃんの毛並みや毛艶にも大きく関わってきます。
そのため、サーモンオイルや亜麻仁油などの“良質な脂”にもこだわっても選ぶのもいいと思います^^
アレルギーを防ごう
「アトピー性皮膚炎の予防」でも書きましたが、アレルギーは以下の3つが重なり合って発症します。
- アレルギー体質
- 皮膚のバリア機能の低下
- アレルゲンの侵入
これらのうち、アレルギー体質を除けば、我々飼い主の手でもアレルギー発症のリスクは軽減することができます^^
アレルゲンの侵入を防ごう
犬のアレルギー疾患の最大のアレルゲンは“ダニやノミ”と言われています。
これらが侵入するのを防ぐためには、とにかくワンちゃんの周りを清潔にすることです。
ワンちゃんが寝る場所はもちろん、ソファーやマットなどの触れる場所もこまめに掃除しておくことが大切です。
これだけでもアレルギー、そして脂漏症のリスクを少なくすることができるはずです^^
ドッグフードの穀物は避けよう
穀物もアレルギーの原因になりやすいことで知られています。
そのため、以下のような穀物を主原料とするドッグフードは避けるのが無難です。
- 小麦
- トウモロコシ
- 大豆
先ほどの“脂質の量”と合わせて、穀物の有無にも注意しながらドッグフードを選んであげてくださいね^^
※最近では穀物不使用(グレインフリー)のドッグフードも販売されています
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まとめ
- 定期的なシャンプーと日々のブラッシングは欠かさずに!
- 部屋の湿度は55~60%に保つ
- 犬の生活空間はキレイにしておこう
- ドッグフードは脂質が8~18%、穀物不使用のものを選ぼう
トイくん、今日もよく頑張ったね
疲れちゃったーお腹減ったー
いつもお腹減ってるね・・・
ペコペコー・・・もう今日のお話を忘れちゃいそう。
え、え!脂漏症は予防がとにかく大事!これだけは覚えておいてね!
脂漏症は一度発症してしまうと、治療も長期にわたり、完治も難しい病気です。
しかし、少し私たちが気を配るだけでも、発症のリスクは大きく軽減できます!
まずはできることから1つずつ、一緒に頑張っていきましょうね^^
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